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勉強方法は長時間学習と短時間集中の積み上げ型学習、どちらが有効? 結果は…

2017年3月9日 育児関連

子どもの勉強の仕方についてどうするのがいいのか悩むことってありませんか。東京大学 薬学部の池谷裕二教授が中学1年生を対象に行った「勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験」によると、「長時間学習」よりも短時間で集中して行う「積み上げ型学習」の方が、学習の定着・集中力に対して効果があるということが判明!

<実験方法>
中学1年生29名を事前テスト(75問)の結果に基づいて学力が均等になるように3グループに分け実験。
・グループ1:60分学習グループ(10名、60分×1 セット)
・クループ2:45分学習グループ(10名、45分×1 セット)
・グループ3:15分×3 (計45分)学習グループ(8名、15分×3 セット、7.5分休憩×2回)


実験の内容としては、3グループそれぞれに、中学1年生の範囲に加えて、中学2年生・3年生の範囲である未修英単語を覚えてもらうというもの。当日・翌日・1週間後の3回に分けて事後テスト(各75問)を実施して、学習の定着度合いを調べるとともに、実験中は教室に設置した定点カメラ・目線カメラと、脳波計(2名)で集中力の推移を計測。

<実験結果>
「15分×3 (計45分)学習」グループの上昇スコアが「60分学習」グループの117.2%に
実験後に実施した事後テストの点数を比較すると、1週間後の事後テストにおいて「60分学習」グループの上昇スコアが16.00 点、「15分×3 (計45分)学習」グループの上昇スコアが18.75 点となり、「15分×3 (計45分)学習」の上昇スコアは「60分学習」の117.2%となり、「15分×3 (計45 分)学習」グループの方が、学習が定着している結果が出ました。これにより、休憩リフレッシュを小刻みに入れる短時間積み上げ型学習が定着に有効な可能性があることが判明。

こまめな休憩は集中力に関係する「ガンマ波パワー」の回復を促し、集中力維持に貢献すると科学的に判明
定点カメラの映像分析結果では目立った差異は観測されなかったのですが、集中力に関与している前頭葉のガンマ波が40分以降に急激に低下。集中力が40分程度しか持続しない可能性を示唆しています。「15 分×3 (計45 分)学習」グループは休憩を挟むことでガンマ波のパワーが回復。学習時間を通して集中力は一定のレベルを維持。短い時間の学習のあとに休憩・リフレッシュを挟むことで集中力を維持している時間を増やし、少ない学習時間でも同等以上の点数を出すことができたと考えられています。

実験者である東京大学 薬学部の池谷裕二教授は「今回の実験は小規模の調査のため、統計学的な有意差を得るためには今後更なる大規模な実験を行う必要があります。しかし、行動や視線で目立った差異は見られなくても、脳波を見る限り、集中力やガンマ波のパワー回復に差異が見られました。総括すると、休憩を挟むことは集中力の維持に寄与し、より少ない学習時間にも関わらず長期的に見て高い学習効果を発揮する可能性が示唆されます」とコメント。

また今回の実験についてベネッセ教育総合研究所 副所長 主席研究員は「学習の成果は、『学習の量』と『学習の質』の掛け算でとらえることができます。一般に、成績が良い子どもは「学習の量」が多い傾向があり、一定の「学習の量」は必要です。しかし、最初に述べたように時間は限られます。そのなかで、より効果が高い学習方法を見出していく必要があります。成果を上げるには『学習の質』も極めて重要。実際に、限られた時間の中で学習成果を上げている子どもたちは、質の高い学習をしていることが私たちの研究(『小中学生の学びに関する実態調査』2014年)でわかっています。 中学生は自分なりの学習方法を身につけていく段階。今回の実験結果は、より効果的に学習するに はどうすればよいかについて考える契機になります」と話しています。

勉強への取り組み方ってどうしたらいいのか悩みがちな問題ですよね。今回のこの結果を参考に、我が子にも「積み上げ型」の学習をさせてみようかなと思いました。

情報提供:ベネッセ

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